コラム~阿難の耳~

東北地方太平洋沖地震

過去最大のマグニチュード9におよぶ、東北関東大震災の被害状況は、時々刻々とその大きさを見せてきています。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。何より一日も早い救済と復旧、復興をお祈り申し上げます。

私の近所においても、大谷石の塀が崩れたところが数ヶ所あり道路をふさいでしまいました。皆さんも身の回りや地域の安否などで大変だったと思います。
しかし、被害地域の方々の辛さや御苦労は、想像を絶するものがあると推察されます。ブログやツイッターでは被災された方の「心のケア」が大切という書き込みがたくさんありますが、しかし専門知識を持たない人が心のケアを行うと、逆に被災者を傷つける恐れがあるとも言われています。

話を真剣に聞いてもらうと心が軽くなる。災害の場合でも、体験を災害後すぐに聞き取ると、PTSD発症の予防になると、かつては考えられていたが。ところが海外の追跡調査(米国PTSDセンター)で、こうした聞き取りが、逆にPTSDの患者を増やすことが分かった。被災者に見られる情動的な反応の多くは「異常な状況における正常な反応」(急性ストレス障害*ASD)であり、「災害に遭った人すべてが話をしたがっているわけではない」と指摘している。

一方、離れた所に住む人にも心の不調が広がっています。健康だった人が、余震のたびに震えだしたり、外に出られなくなったケースも実際にありました。これも津波の映像の繰り返しや原発事故の恐怖を伝える報道が影響しているのではないかと感じます。
いま必要なのは、日常生活のリズムを取り戻すこと。テレビの震災報道ばかりではなく、バラエティー番組を見て笑うことも大切だとも思います。いまは、身近な所でできること(節電や募金)をし、静かに見守り続けることが私たちにできることだと思っています。

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